グレイストーン

グレイストーンは王国の盾――石と誓いによって鍛えられた「ラディアント・ヴァンガード」の揺るぎなき聖騎士であり、サレモア家とその領土を護ることを誓っていた。高貴で、不屈で、敬われる存在。まさに伝説の体現者であった。だが伝説とて人と同じく血を流す。空が裂け、無数の襲撃者が国土を蹂躙したあの日、彼はついに倒れた。

彼が目覚めたのは奈落だった。死神セヴァログが示した試練はただひとつ――大鎌に屈せず耐え抜けば、帰還する権利を与えるというもの。死の刃が彼を貫いても、グレイストーンは沈黙を貫き、決して膝を折らず、決して屈しなかった。最後の一撃の後、セヴァログは約束を果たしたが、それは呪いを伴うものだった。

今や彼を終わらせる傷は存在しない。死が訪れるたび、黄金の炎に包まれ再び立ち上がる。その姿はある者にとって希望の象徴であり、またある者にとっては義務が牢獄となることを示す陰鬱な証。
いずれにせよ、グレイストーンは歩みを止めない――騎士の誓いは、彼が死すべき時でさえ、決して消えることはないのだから。