エデン

かつて、古代王国アクシューンは理解を超えた恐怖に襲われた。それはゼスと呼ばれる、異界から現れた無数の怪物の軍勢だった。その目的は虚無と同じく測り知れなかったが、破壊と殺戮への飽くなき渇望だけは明白だった。数時間のうちに、誇り高き国は全面戦争に突入し、王都は廃墟と化した。

最期が迫るなか、王国の親衛隊長エディラは、民を滅亡から救うため、自らの魂を謎めいた古代のアーティファクトへと融合させる決断を下した。その犠牲から生まれたのがエデンだった。鍛えられた金属の身体を持つ、生ける兵器の誕生である。

目覚めたばかりの力で文明の名残を守ろうと戦ったものの、エデンはやがて永遠の眠りに落ち、最も必要とされたその瞬間に姿を消した。

それからおよそ千年後。探求心旺盛な科学者デッカーが、地中深くに埋もれた古代アクシューンの遺物を発掘した。その調査の過程で、彼女は誤ってエデンの内に眠る精神を呼び覚ましてしまう。長い眠りから覚めたエデンの前に広がっていたのは、彼女の知る世界とはまったく別物の現実だった。混乱と絶望に沈むエデンを救ったのは、デッカーの落ち着いた言葉と揺るぎない意志だった。過去と現在の情報を交換するという提案は、エデンにとって大きな救いとなった。

今、風変わりな科学者の協力を得て、エデンは自らが迎えた最後の戦いで何が起きたのか、その真実を求めて歩み続けている。目的は再び見いだされ、情熱は蘇った。